COLLECTION

シンブルだったり、針刺しだったり、キルトに関連するものが多いですが、一番のお気に入りは銅製のオーブン。
子供の頃読む本は、こんなオーブンでお菓子を作る内容のものばかりで、重たい扉を開けて焼きたてのパイなんかが出て来る場面を想像しては、憧れていました。
そしてどうしてもケーキを作ってみたいと思うようになり、何と電気釜で作れるアップサイドダウンケーキに挑戦しました。
結果はひどいものだったのですが、それでも父は感心して美味しいと言って食べてくれて、とても嬉しかった事を思い出します。
そのことが今の生活の原点になっているみたいです。
本の中に出て来る女の子達は、たしなみとして皆半強制的にお菓子作りやキルトを教えられていたようです。赤毛のアンはキルトが嫌いでしたよね。
布がとても貴重だった時代、服の丈夫な所を切り取っては大切に継ぎ接ぎして、又生活の必需品に作り替えていたのでしょうね。
そんな作業に漠然と憧れていたのですが、私が子供の頃はまだ日本にパッチワークは伝わっていなかったので、後にそれを知った時に飛びついたのは言うまでもありません。
教室でもよくそんな話をするんですが、何でも始めた頃の気持ちを大切に、原点に戻ってみることも時には必要かも知れませんね。
今では毎日ケーキを焼く生活ですが、オーブンの扉を開ける時のときめきは子供の頃のままです。
by quilt4 | 2004-05-01 22:45 | GOODS | Comments(2)