お楽しみBOX

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つぼみ堂の女将、ミカさんが私にプレゼントをくれました!

窓を開けて爽やかな風を楽しみながら、キルトの合間のコーヒータイム。
ピーナッツサブレを焼いて、先日つぼみ堂から求めたクレージーデージーのマグにコーヒーをなみなみと注ぎ、100円ショップで見つけた木のトレーにセットしてご満悦でした。

そこへ届いたミカさんからの「おたのしみBOX」
無添加のオレンジピール(ミカさんお手製、上手です!)
トワエモアのCD(花のりぼん、ミカンの花咲く丘等、車の中で話題だった曲)
そして、なんと、なんと、探していた「家なき娘」上、下が入っていました!!!

先日の記事を読んでくださった方はご存知かと思いますが、この「家なき娘」という本に今まで何十年も記憶の糸を辿りながら辿り着けずに、子供の頃見た夢だったのかもしれない・・・などと諦めかけていたのです。

自分が物を作る時の根底にいつもある気持ち、それはまさにこの本を読んで培われたことはまちがいないのです。
でも子供の頃の記憶はどんな本だったのか、誰が書いた物なのか何も残っていないので、探しようもなく、誰それとなく会う人ごとにボヤキ口調で「どうやって本探したらいいんだろう・・・」とやっていた訳です。

前述にもありましたように、ミカさんはその疑問をいとも簡単に解決してくれた私の恩人なのです。
しかも省略なしの上下巻を買って贈ってくれました。

写真の絵は主人公が狩猟小屋を見つけて入ってみる章です。
何はともあれ、私が一番忘れられない「葦で靴を編む」場面をいきなり探しました。

ドキドキしました。

ああ、同じ・・・全く同じです。

私が小学生の頃読んだ本です。
『もっとさしせまったことは、自分で靴をつくることだった。でもそれはひどく難しそうで、ペリーヌは作り方を考えようとしても、最初から勇気がくじけてしまう。
靴とはどんなものかなんて、ペリーヌは今まで一度も考えてみたことがなかった。
しかし、今、片方の靴を脱いで調べてみて、甲の革がどんなふうに底の革に縫い合わさっているか、かかとをくるむ部分と甲がどうつながって、最後にヒールがつけられているかがわかると、これは自分の力や意思のとうてい及ばない仕事で、ただただ靴職人の腕前に脱帽するしかない、とさとった。
木靴なら、全体がひとつづきで、木を彫るだけでできるから、その点はずっとやさしい。が、道具はナイフ一本しかないのに、どうして彫れる?
どう考えてもできそうにない、としょんぼりして、何となく池や岸辺を見回しているうちに、一むらの葦に目がとまり、くぎづけになった。その葦の茎は勢いがよく、丈高く、よくしげっていて、この春に生えたのにまじって、去年の茎が水に倒れたまま、まだ腐っていないようにみえた。
これを見て、ペリーヌの頭にある考えがひらめいた。
人が履くのは革靴や木靴だけではない。底が編んだ葦で、上が厚地の布の靴、エスパドリーユがある。あの葦は、まるで、「頭を少し使えばこれが役に立ちますよ.」といわんばかりに、わざわざあそこに生えているみたいだ。あれで靴底をためしに編んでみない手はないだろう?』

ワクワクが戻ってきました。
さぁ、ここからペリーヌの創造の世界が始まるのですが、石で葦をたたき、少しのお金で綿の青いリボンを買い、素敵な靴に仕上げるのです。
それを廻りの人に「どこで買ったの?」と褒められると肌着や調理道具など、次から次に作っていくのです。

私の心を釘付けにした場面のもうひとつは、水鳥の卵をみつけておいしいスープを作って友達を誘い、グーズベリーのデザートやら釣った魚でもてなすところです。

私のこれまでの人生で、何度ペリーヌにお礼を言いたい出来事に出会ったことか、物を見て、原料を想像し、分解する癖はこの人から学んだと思っています。

物作りをする時、よりシンプルな安価な材料でいかに素敵に仕上げるかと考えるのは、とてもワクワクする仕事です。
今までずっとそんな心を忘れずに持ってきました。
その時々、誰がいったい私にこんな心を築いてくれたんだろう、とペリーヌを探し求めていたのだと思います。

ミカさんとの出会いは運命を感じます。
この本を手にした今日、私の中で何かが変わるような気がします。
漠然とですが、子供の頃の記憶を辿っているうちに頭が現実から離れていって、何か違う方向に向かいそうな気がして仕方ないんです。

宝物が見つかりました。
ミカさんは勿論、ブログを薦めてくれた息子、この本を与えてくれた亡き父、みんなにみんなに感謝したい心でいっぱいです。

by quilt4 | 2006-05-04 22:22 | OTHERS | Comments(12)

Commented by koro49 at 2006-05-04 22:57
素晴らしいお話です。
実は先日の記事を読んで、私も読みたくなって、子どもの押入れの「少年少女世界の名作」全集を探したのです。
でも「ペリーヌ物語」は入っていませんでした。
機会があったら図書館で探してみます。
ミカさんの心のこもったプレゼント、宝物ですね♪
Commented by quilt4 at 2006-05-04 23:23
koro49さん
長々と読んでくださったのですね。ありがとう。
koroさんにも是非読んで頂きたい。今読むともっともっとゾクゾクするほど面白いです。
料理、針仕事など創造的な仕事が好きな方にはたまらないと思います。因にミカさんから頂いた本は、偕成社文庫。
挿絵もアニメっぽくなくていいです。
それから、ペリーヌ物語というのは後にアニメにつけられた題名のようです。「家なき娘」もしくは「家なき少女」が原作ですので是非読んでみてください!
Commented by champ-526 at 2006-05-05 06:59
ええー話や!!
そうそう、探していたのですね。
でも、タイトルの「娘」が「子」とばかり思ってました。
自分が探していたものを頂くなんてこと、そんなにありませんよね。
いやいや、ええー話や!!
quilt4さんの人柄でしょうね。。。
Commented by quilt4 at 2006-05-05 11:10
champ-526さん
「家なき子」では違う本だったので、諦めかけていたんです。
ミカさんにも本の探し方を聞いたつもりだったのが、彼女も心に残る1冊だったという偶然。
ええ〜人ですわ〜、ミカさん!
Commented by smash at 2006-05-05 11:16 x
幼いときの記憶というジグソーパズルのピースのひとつを、
うめることができたのですね☆
よいお友達がいてくれて、よかったです。
わたしも図書館へ行きたくなってきました。
そうそう、お魚を釣って食べるっていう発想は、新鮮を飛び越して、
信じられない思いでした、あの頃は。
今読み返すと、生き方考え方がちょっぴり変わるかもしれないという気がしてきました、大げさなんだけど。
Commented by kobutadebubu at 2006-05-05 11:31
>よりシンプルな安価な材料でいかに素敵に仕上げるか
そうそう、これが楽しいんですよね(^^

ペリーヌ物語はアニメで見た世代ですが、本も読んでみたくなりました。
図書館に行って幼い頃に読んだ本をもう一度読むというのも
その当時とは違った捉え方などができて、面白いかもしれませんね。

それにしても、お二人の素敵な関係はうらやましいですね!
Commented by quilt4 at 2006-05-05 16:04
smashさん
図書館通いもずいぶんして探し廻った本なんですよ。
子と娘の違いでずいぶん遠回りしたものです。
大げさと言われるかもしれませんね〜でも大人になった今でも子供の頃の感動を抱き続け、その本に出会えた嬉しさはひとしお。
そして今、この年で読み返すと人生感も変わるってことありですよ。
赤毛のアンもそうでした。本の影響って大きいと思います。
Commented by quilt4 at 2006-05-05 16:14
kobutadebubuさん
アニメになったんですよね。知りませんでした。
狩猟小屋での自給自足生活の様子が私にどれ程影響を与えたか、作者が生きていたらメールしたいです。
大人になって読み返すというのは、自分の子供の頃何を考えていたか、どんなふうに成長したか知る手だてでもありますね。
ミカさんとは女友達というより、男友達(?)みたいになれそうです。
初対面の2〜3言でそう思いました。
お互い気にかけながらも、つかず離れずの距離を保てる、主張はするけど言いなりになって欲しくはない、そんな関係。なかなか女同士でこれ、難しいんですよ。
Commented by harunoyokihi06 at 2006-05-06 15:40
はじめまして、momoといいます。
いつも、おいしいお菓子、素敵なキルト、可愛いCAPちゃんなどなど拝見しておりました。
今日はとても興味深い記事で思わずコメントさせていただくことに。

家なき娘・・・・・家なき子【レミが主人公】の15年後にエクトル・マローが書いた物語ですね。
私もペリーヌ物語として覚えてました。
大好きなお話【父が買ってくれた本で知って】でした。
ハッピーエンドということもこの物語が好きな理由でした。
私はquilt4さんのいう靴を編むところではなく、工場でおじいさんと知りながら打ち明けられないもどかしさや、おじいさんが自分のことを気づいてくれたのでは?というワクワクして読んだことが思い出されます。
だからケーブルTVでアニメが放送されていたとき、時々見たり、内容がいいので知り合いの子供さんにビデオを差し上げたりしました。
ペリーヌはとても積極的な少女ですから前向きになれるとママが喜んだときもありましたよ。
ご友人のみかさんのおかげで家なき娘だとわかってよかったですね。おめでとうございます。私も子供のときのこと色々思い出させていただき感謝です。よかった、よかった。
Commented by quilt4 at 2006-05-06 20:46
hayunoyokihi06さん
momoさん、初めまして!ようこそお越し下さいました。
いつも見てくださっているんですね。とっても嬉しいです!

工場でおじいさんに打ち明けられずにいる場面はアニメで見ていた記憶があるんです。それがペリーヌ物語だったんですね。自分の探していた家なき娘と一致しなくて気づくのが遅くなったんですね。
今読み返してペリーヌの賢明なやり方に心から拍手を送っています。
前向きなペリーヌの言動が心に焼き付いて、何かしらいい影響を貰っていると信じています。

これからも又遊びに来てくださいね。
お待ちしています。今日はありがとう!
Commented by mikansky at 2006-05-07 16:18
よろこんでいただけてよかったです!
quiltさんの休日のお供になったのが本当にうれしいです。
私も、先日見つけ出した「家なき少女」を読んで
穏やかな休日を過ごすことができました。
Commented by quilt4 at 2006-05-07 21:25
ミカさん
久しぶりに読書三昧の日々を過ごしました。
ありがとね!
読み進むにつれ、子供の頃感じた心が蘇ってそれは楽しい気分を満喫しております。
ほんとに感謝です!